みーは血液内科医

血液内科医の「みー」が,医学に関する知識や日々感じたことをまとめています.

インフルエンザを診断するスマホアプリのアイディア

(ここで紹介するアイディアはみーの頭の中の妄想であり,実現には少し遠いものかもしれません.)

冬になるとインフルエンザが流行し,病院に勤務しているとインフルエンザを診断することが多いです.インフルエンザの診断には,インフルエンザ迅速検査は有用ですが,キットを使用する必要があるため費用がかかることと,検査時間が5分もかかるという欠点があります.

インフルエンザに特徴的な咽頭初見として「インフルエンザ濾胞*1」があります.これは患者さんの喉を見るだけで分かる所見です.慣れれば研修医にですら簡単に見つけられる所見です.

咽頭をスマホのカメラで撮影し,その画像を認識してインフルエンザ濾胞があるかを判定するアプリを作成すれば,インフルエンザの診療が患者さん自身で可能になります.

画像認識は,咽頭画像とインフルエンザ迅速検査の結果が対応したデータを用意し,教師あり機械学習を行うことでアルゴリズムを作成できるでしょう.

スマホのカメラにはライトが付いていることが多いので,ペンライトを代用できます.ライトを点灯させた状態で撮影するようにアプリを作成すると便利だと思います.シャッターを押した時に,「はい,あーと口を開けて!あーーーー(パシャ)ーー.」というアナウンスを流せば,咽頭をしっかりと撮影できるようになります.

アプリに,頭痛,関節痛,悪寒の有無や,発症時期,体温を入力する機能を持たせることで,随伴症状を評価し,インフルエンザの評価の精度を上げることが可能です.また,飲水できない場合は病院を受診するように警告するなど,重症度判定も行うのがよいでしょう.

このようなアプリが普及し,患者さんが自宅でインフルエンザを診断できるようになれば,インフルエンザ患者が病院に行く必要がなくなり,不用意に他人に感染させることが減ります.また,病院で点滴など加療が必要な患者さんを病院に受診させる動機づけにもなります.

このアプリでインフルエンザと診断されたら会社や学校を休めるよう,診断書と同様の効力を持つように法律を整備することができれば,効果は倍増します.

実際に,病院で同僚とスマホで咽頭を撮影することに挑戦してみましたが,舌圧子がないと難しいことが発覚しました.また,マランパチ分類で3,4類に相当する人の場合は上記診断は困難なので,すべての人に実施できるわけではなさそうです.

こういった欠点はありますが,どなたか上記アプリを実現していただければありがたいです.よろしくお願いいたします.