みーは血液内科医

血液内科医の「みー」が,医学に関する知識や日々感じたことをまとめています.

宣伝に失敗する薬

製薬会社の説明はどれもこれも魅力的です.

複数のPPIの説明会を毎週聞く機会がありました.第一三共株式会社とアストラゼネカ株式会社が販売しているネキシウム®の説明を聞いたところ,「なるほど!明日から患者さんにはネキシウムを処方しよう」と思いました.その1週間後に 武田薬品工業株式会社と大塚製薬株式会社が販売しているタケキャブ®の説明を聞いたところ,「ネキシウムよりタケキャブの方がよさそうだな,明日からタケキャブを処方しよう」と思ってしまいました.*1

冷静になって考えれば,ネキシウムとタケキャブはどちらもそれなりに良い薬であるけれども一長一短ある,ということなのですが,いやはや,上手に宣伝する製薬会社が多いです.

ところが先日,とある薬の説明会に参加した時の話です.一見良さそうなデータを示していましたが,少し批判的な質問をしたところ,あまり良くないデータであることが判明し,「あれ?この薬あんまりよくなさそう.明日から処方するのはやめよう」という気持ちになりました.

正直な説明会だったのかもしれませんが,もう少し宣伝上手にならないと儲からないのではと残念になったみーでした.

*1:COI:上記企業からお弁当を1つづつ提供いただきました.